AISIN CVTフルード CFB+・CFEx+・CFWの違いと選び方|適合の考え方

CVTのプーリ断面図と3種類のCVTフルードペール缶

AISINのCVTフルードには「CFB+」「CFEx+」「CFW」の3種類があります。どれも20Lペール缶で、価格差は5,000円ほど。名前を見ただけでは何が違うのか分かりません。

この3つはグレードの上下ではなく、想定している適合範囲が違います。ここを取り違えると、性能の高い方を選んだつもりが指定外だった、ということが起こります。

3種類の位置づけ

品番 意味 位置づけ
CFB+ CVT FLUID BASIC PLUS 標準グレード。対応車種の幅は3種の中で最も限定的
CFEx+ CVT FLUID EXCELLENT 従来品CFExの後継。性能面での上位グレード
CFW CVT FLUID WIDE RANGE 適合範囲が広い。1種類で複数メーカーをカバーしたい場合

名前の末尾が手がかりになります。BASIC=標準、EXCELLENT=高性能、WIDE RANGE=広範囲。整備工場で在庫を絞りたい場合はCFW、車種が決まっていて指定に合わせたい場合はCFB+かCFEx+、という考え方になります。

選ぶときの唯一の基準

結論から言えば、車両メーカーの指定フルードに適合しているかどうかがすべてです。

CVTフルードはエンジンオイルと違い、「グレードが高いものを入れておけば安心」という考え方が通用しません。CVTは金属ベルトとプーリの間の摩擦係数を精密に前提として制御しているため、指定外のフルードを入れると滑りや異音、変速ショックにつながる可能性があります。

そのため手順はこうなります。

  1. 車両の指定フルード(純正品番)を取扱説明書または整備要領書で確認する
  2. その純正品番が、CFB+ / CFEx+ / CFW のどれの適合表に載っているかを確認する
  3. 載っている製品を選ぶ

「上位グレードだから大丈夫だろう」という判断は避けてください。CFEx+が高性能であっても、適合表に指定品番がなければ使えません。

純正フルードを選ぶという選択肢

適合の判断に不安がある場合、純正フルードを使うのが最も確実です。当店ではホンダ純正も取り扱っています。

注意点として、HMMFとHCF-2は互換性がありません。HCF-2指定車にHMMFは使えず、逆も同様です。新型CVT搭載車はHCF-2指定になっていることが多いため、年式で決めつけず車両側の指定を確認してください。

ATFとCVTフルードを間違えないために

整備現場で最も避けたいのが、ATFとCVTフルードの入れ間違いです。

CVTは金属ベルトを滑らせずに動力を伝える必要があるため、摩擦係数を高く設計しています。一方ATFは湿式クラッチを滑らかにつなぐため、摩擦特性が逆方向に設計されています。ATFをCVTに入れるとベルトが滑り、最悪の場合は変速機本体の損傷につながります。

ペール缶は見た目が似ています。棚を分けるか、開封時に品番を声に出して確認する運用をお勧めします。

WuWAで扱っているCVT・ATFフルード

AISIN CVTフルード

AISINは自動車メーカーへの純正採用実績を持つメーカーです。純正品番から社外品に切り替える際、品質面での不安が少ない選択肢になります。

ATF(AT車用・CVTには使用不可)

マルチタイプ

まとめ

CFB+ / CFEx+ / CFW はグレードの上下ではなく適合範囲の違いです。選ぶ基準は「車両指定の純正品番が、その製品の適合表に載っているか」の一点に尽きます。

迷った場合は純正フルード、または適合範囲の広いCFWから検討するのが安全です。判断に迷われた場合は、お問い合わせより車種と型式をお知らせください。

WuWAでは20Lペール缶を整備工場向けの価格で取り揃えています。在庫のある商品は運送便の締め時間前のご注文で即日発送(土日祝を除く)、20,000円以上のご注文で送料無料です。

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